国民認知度は低い現状

2000年から健康についての意識を高めるべく精力的に活動を行っているのが、公益財団法人である健康・体力づくり事業財団です。これは厚生労働省の打ち立てた健康日本21のコンセプトを実現するために行われているものであり、第一次の活動が2012年まで行われ、第二次の活動が2013年から開始されました。その基本的な考え方は、一人一人が自分の健康を維持するために何をしていけば良いのかということをメッセージとして伝えて広めていくということであり、講演を中心とした大会の開催をメインとして情報提供を行ってきています。

しかし、第一次だけでも10年以上の活動が行われてきたにもかかわらず、その活動内容や健康日本21という名前すら知らない人が大勢いるというのが現状です。生活習慣病が様々な疾患へつながっていくリスクの高いものであるということへの認識は徐々に高まってきており、多くの人が健康に関心を持つようにはなりました。それに寄与してきたのは国による直接の取り組みではなく、むしろマスコミによる報道による部分が大きかったというのが事実です。しかし、マスコミが健康や生活習慣についての話題を取り上げるようになったのも、元をたどっていけば健康日本21に行き着くことになります。健康問題への意識を持たせるための活動を国が推進したことによって、それを実現する手段としてマスコミも動いたというのが事実だからであり、その名こそ知られていなくとも大きな貢献をしてきているのです。

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